中日スポーツ津ボート大賞 2日目 開催中G1常滑周年 04/26
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11月24日、SG第12回競艇王チャレンジカップが開幕。そこには想像を超えた厳しい現実が待っていた。わずかながらも積み重ねてきた自信。それも、初めて足を踏み入れたSGの舞台で見事に打ち砕かれてしまった。

「G1戦よりももう一つ上の…何て言うのか、次元が違う。『こんな上の舞台もあるんだな』と。自分のそれまでの甘さを感じた。まだまだなんだって」

どん底に突き落とされたシリーズは初日から、5・6・5・6・5着。予選得点率は51位で終了した。負傷により途中帰郷した藤丸光一を除けば、実質、最下位。賞金王決定戦へ逆転進出をかけた一戦、どの選手も目の色を変えて白星を奪い合う。安達に見せ場は一つも、なかった。

地元・津の周年記念を迎えたのは、地獄を見た競艇王CC終了から9日後。その期間に安達はできる限りの準備を行った。「ペラもシッカリ叩いて、津競艇場に練習にも来て、技術的な上積みもしました」。何とか自らを奮い立たせようとしていた。


地元から受ける期待は痛い程感じていた。「初日のドリームメンバーにも選んでもらいましたから。出るからには優勝を目指さなきゃという気持ちはありましたよ」。しかし、競艇王CCで味わった屈辱は、安達の自信を丸ごとそぎ落としていた。

「表面的には吹っ切れたつもりでした。でも、正直引きずっていた。めちゃくちゃへこんで立ち直れないまま、また、今節も駄目なんだろうな…と」

また、違った意味での不安もあった。10月、4期後輩の新田雄史がびわこ周年を制した。良い意味で「刺激になった」とは言う。だが、心のどこかで焦りを生む要因にもなっていた。「正直、ありましたよ。先に獲られたという部分で、やっぱり焦りはありましたよね」。

SGで味わった屈辱からの不安。後輩のG1制覇による焦りからの不安。それでも「もっと記念でもまれて、記念で活躍したい」という譲れない気持ちは根底にある。必然的に葛藤が生まれる。

どうして勝てないのか。
選手としてやっていけるのか。
このまま上にあがれないんじゃないか。

いつしか安達の脳裏には、不安だけが重くのしかかっていた。

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