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「僕が小学生の頃なんですけど、図工の授業のときに学校の中庭で写生をやってたんです。そしたら給食のパンを届けにきたおじさんがたまたまそこを通りがかって、僕の絵を見て『おにいちゃん上手いなぁ』って褒めてくれたんですよ。小さい頃からあまり人に褒められることがなかったので、それがきっかけで絵が好きになりました。

それから絵を描くようになって、高校でも美術の勉強をしてました。大学に行く時は美術の学校に行こうかとも思ったんですけど、先生になりたいと思って三重大学の教育学部を選びました。やっぱり小学生の頃におじさんから褒められた記憶がずっと残ってたんですね。自分も子どもたちから何か良いところを見つけて『すごいなぁ』って褒めてあげたい、そうすることでその子が活きるようになったらいいなぁと思って。

大学を卒業して最初の4年間は中学校で美術を教えて、そのあと2年間は小学校に勤めてました。小学校で教えるのは美術だけじゃなくて全教科ですね。一応大学で全教科の勉強はしてたんですけど、やっぱり美術以外は専門外なので悲惨でした(笑)

赴任した小学校で最初に6年生のクラスを担任しました。そしたらそのクラスの男の子にボートが好きな子がたくさんいたんです。津ボート場のすぐ近くにある学校だったんで、地域柄やっぱり保護者の方が休みの日に子どもを連れてレース場に来られてたんですよね。だから男の子たちは毎日毎日、休み時間だったり給食の時間だったりにボートの話ばっかりしてるんですよ。『昨日の優勝戦は誰々がまくった!』とか、そんな話題で盛り上がってるような子たちばっかりで(笑)


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