中日スポーツ津ボート大賞 初日 開催中G1常滑周年 04/25
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たしか、8月のお盆レースだったと思います。産まれて初めて競艇のレースを見ました。始めは興味も沸かないままでの観戦でしたが、12R優勝戦は別物でした。スタンドの観客も凄く盛り上がっていて、その中で先頭を走る選手がすごくかっこよく見えた。当時はそれ程競艇の知識もなかったので、決まり手やレースの流れはハッキリと覚えていないけど、一番に登り詰めた人という意味で、表彰台に立った選手にすごく魅力を感じて。その人が、僕の今の師匠である高沖健太選手だったんです。

それ以来、競艇に対するイメージも変わりましたね。競艇には「水上のF1」というフレーズがあることも、フルフェイスのヘルメットもかぶれることも知って、ギャンブルというイメージから競艇がかっこいいものに変わった。そこから、本気で選手を目指すことを決意しました。


Q.97期生としてプロデビューを果たしてから、今年11月で4年目を迎える中、今期の勝率は5.28(10/2取材時点)。初のA級昇格もかかっています。

A.そうですね。ずっと気がかりで、生きた心地がしないです(苦笑)。今期の目標は絶対にA級に上がることでした。前期も同じ目標を立てましたが、結果は4.68。現実味も全くないまま終わってしまったけど、今期は初の5点台をマークして実際に狙える位置まで来た。残り2節(津10/9〜10/12、津10/20〜10/25)は地元で斡旋が入ったし、高沖さんも残りの出走回数で必要な得点を計算してくれて、いい意味でプレッシャーを与えてくれる。メチャメチャ苦しいけど、A級に絶対上がるんだという気持ちで走っています。

Q.ところで近況好調な走りが続いている要因は
A.まずは、以前よりもペラの大切さを知ったことです。デビュー以降は高沖さんに叩いてもらったものを、僕はレース場で使うだけで、調整に関しては全く分かっていなかった。だけど、それでは高沖さんも一緒に稼げない。そう考えるようになってから、自分なりに情報提供を心掛けるようになりました。自分でも叩いて乗ってを繰り返し、「こうしたら駄目でした」「こうすると良かった」など、少しでも情報を持ち帰ることをし続けました。高沖さんにとっては、僕からの情報はすでに知っていることばかりだと思うんです。それでもいつも、しっかりと聞いてくれる。それを継続していることで、以前よりも調整の方向性も掴めるようになってきたのかもしれません。

もう一つは、心境の変化だと思います。最近、家族を始め、高沖さんやその家族、そして地元ファンなど、沢山の人に応援をもらう機会が増えてきて。その期待に対して、しっかり応えたいという気持ちも強くなってきた。わざわざレース場に来てくれる中で、6番手を走っていたら苦しいのは自分だけじゃない。応援してくれる人も辛いと思うんです。選手でいる以上、勝ちたい気持ちや賞金を稼ぎたいという願望は少なからずあるけれど、それ以上に自分を支えてくれる人達のために負けられないんです。もし応援してくれる人がいなかったら、たぶん選手をやめているんじゃないかと思うぐらい、仲間からの後押しは僕を強くしてくれる。だから、勝ちたいという気持ちよりも、「負けられない」という気持ちの方が大きいんです。